成長株とはその企業の業績がグングン伸びている株です。
今日はその成長株投資について書きます。
成長株投資の魅力
成長株投資の魅力は何といっても株価の上昇が期待できることです。
それによる売却益、値上がり益(キャピタルゲイン)が期待できます。
高配当株投資における配当金は投資金に対して高いものでも5%程度なのに対して、
成長株投資における売却益は100%以上も普通にあります。
例えばメンバーズ【2130】のように+1000%以上の株価上昇といった銘柄もあります。
高配当株投資で5%の配当金では投資金と同額の利益を得ようと思うと20年かかりますが、
成長株投資で株価が2倍(=同じく投資金と同額の利益を得る)になるのに20年かからないこともよくあります。
さらに高配当株投資同等の配当利回り4~5%は中々ないですが、
1~2%のものは見つけることができます。
もし0.5%でも配当を出してくれている企業の株は業績の成長にともなって連続増配も期待できます。
一方で成長株への投資には注意点もあります。
成長株投資のリスク
成長株は割高になりがちです。
これは将来の成長を見込んで多くの投資家が買うからです。
そのため高値掴みになるリスクがあります。
またそれだけ割高ということは市場参加者のその企業の成長に対する期待は大きいです。
その分期待通りの成長が見込めなくなったときは株価が下がります。
決算は期待との勝負なので、仮に会社計画の成長を達成したとしても市場期待ほどの成長でなければ株価が下がったりします。
高配当株投資と比べて、株価上昇幅も大きいですが、下落幅も大きいです。
精神安定的にも向かない人もいると思います。
成長株投資の心構え
心構えとして成長株投資は中長期戦(3年以上)と考えて投資するべきです。
もちろんそれより短期で株価上昇に満足したり、
成長に疑問を感じたらその時点で売ってもいいと思います。
ただ、心構えとしては成長が続く限りは持ち続けるつもりで臨むべきです。
例えば毎年20%の利益成長を3年続ける企業の場合、
利益は1.0(現在)→1.2倍(1年後)→1.44倍(2年後)→1.73倍(3年後)のように変化します。
それに対応するようにPERは1.0(現在)→0.83倍(1年後)→0.69倍(2年後)→0.58倍(3年後)となります。
つまり現在利益に対するPERが25倍の株も、
3年後には14.5倍だと考えることができます。
だから高PERで買っていいと言っているわけではなく、
中長期で考えて投資するとこういった見方になるということです。
先ほど期待通りの成長がなくなれば株価は下落すると言いましたが、
成長に関しても単発の決算よりも中長期的にとらえるべきです。
20%成長期待のところを18%成長という結果が出た場合、
短期的には株価が下がるかもしれません。
それでもその後18%成長を維持したり、
15%、10%と成長幅を縮めながらも成長を止めなければ
その成長に見合った株価上昇は期待できます。
いずれにせよ成長がどこまで続くか、
現在の株価が将来的に妥当な株価なのかどうか見極めが重要です。
まとめ
成長株への投資は株価上昇が魅力的ですが、
その分投資家の期待も高く割高になりがちです。
期待通りの成長ができないとなると大きく売られるリスクもあります。
投資する際は中長期保有する気持ちで取り組み、
成長に関しても中長期でとらえるべきです。
一方で売却益(キャピタルゲイン)は一時的な利益であり、
配当金(インカムゲイン)のような定期的に得られるものではありません。
そのため定期的に目途のたつ収入を得たいのであれば、
得られた売却益で高配当株投資に移行するのもありだと思います。
ただし、成長株かつ連続増配株の場合、
将来的には高配当株投資より高パフォーマンスになり得る点は知っておいてほしいです。
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