連続増配株は毎年配当金の額が増えている株です。
高配当株や成長株とは違った魅力があります。
一方で高配当株なのに連続増配株、
成長株なのに連続増配株のように
両方を兼ねている株もあります。
今日はその連続増配株投資について書きます。
連続増配株投資の魅力
連続増配株投資の魅力は何といっても
毎年もらえる配当金の額が増えていくことです。
これは自分が投資した額(買付価格)に対しての利回りが上がっていくことを意味します。
特にまだ成熟していない企業の連続増配は伸び率が大きいです。
年間配当金が50円→51円の増配は2.0%UPですが、
15円→16円の増配は6.7%UP です。
同じ1円の増配でも伸び率が変わってきます。
たとえ購入時に高配当でなくても、徐々に高配当に、
また将来的には普通に高配当株を購入するよりも高配当になりうるということです。
例えばコムチュア【3844】のように配当金が倍以上になる銘柄もあります。
僕の購入価格から考えると、個人的な配当利回りは10%を超えた銘柄でもあります。
例えば配当利回り5%としても投資金回収に20年かかります。
個人的配当利回りが伸びていけばそれだけ投資金回収の期間も短くなります。
一方で連続増配株への投資には注意点もあります。
連続増配株投資のリスク
連続増配株に対して投資家は増配して当たり前といった考えを持つようになります。
連続増配が止まるだけで株価が下がるリスクがあります。
また、それを恐れて企業側が無理して増配している場合があります。
そんな無理はずっとは続きません。
またその無理は企業の成長を止めています。
成長に使われるはずのお金を削って配当金に回している場合があります。
その増配が業績成長を伴うものなのかをチェックする必要があります。
連続増配株投資の心構え
心構えとして連続増配株投資は連続増配が無理のないものかどうか疑って投資するべきです。
売上・利益・キャッシュフローといった企業業績に比べて、
配当額というのは企業が無理できるところです。
公表された配当額だけ見ているとその企業が無理しているのか見えません。
その増配が業績成長を伴うものなのかをチェックする必要があります。
具体的には配当性向を見るといいと思います。
配当性向は利益のうち何%を配当に回しているかを表す指標ですが、
配当性向が不自然に上がっていないか、
その企業が公表している場合は目途となる配当性向と比較してどうかをチェックします。
上がっている場合は利益成長以上に配当金を増やしていることになり、
これが無理をしているという状態です。
配当性向が維持されたまま増配しているのであれば、
それは配当だけでなくしっかり利益も増えていることを意味します。
このようにしてその増配が業績成長を伴うものなのかをチェックする姿勢が必要です。
成長株投資は成長が続く限りは持ち続ける心構えで臨むべきなのに対して、
連続増配株投資は企業が連続増配を公表していても
企業の無理が見えた時点でそれが一時的なものでない場合は
投資を中止する心構えが必要だと思います。
まとめ
連続増配株への投資は毎年受取配当額が増えて魅力的ですが、
増配して当たり前と考えられがちです。
増配が止まれば株価下落の原因になります。
また、企業側もそれを理解して利益は伸びていないのに増配することもあり、
その無理を見極める必要があります。
具体的には配当性向を見て、利益成長にともなう増配かどうかを見極める必要があります。
ただ、無理のない増配を続ける企業に投資することができれば、
将来的には投資額に対する配当利回りが高まっていき10%を超えることもあります。
将来的には高配当株投資よりも高パフォーマンスになり得ます。
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